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2019.11.05

【しぃちゃん講座①】知識ゼロからの起業~個人事業編~

 

起業したいあなたへ

 

自分の好きなこと、やりたいことで収入を得る。仕事をしながらも、次のステップを考える。副収入を得る。以前と比べると、独立や起業を目指す人の理由も多様化してきました。また、複業(2つ以上の収入先がある)や副業を考える人も増えています。

 

しかし「やりたいことやアイデアはあっても、何から始めればいいのか分からない」という人も多いのではないでしょうか。

 

今から始まる物語の主人公「石居わくお」もその一人です。

 

このシリーズでは、個人事業の始め方を物語形式でお届けします。これを読めば、起業へのハードルがグッと下がること間違いなし!(と言えるような内容にしていく所存です。)全10回ほどの予定ですので、お付き合いいただければ幸いです。

 

登場人物

名前:石居わくお
年齢:アラサー
性別:男性
出身:和歌山県
在住:東京都豊島区要町
職業:プログラマー(勤続年数6年)
趣味:グルメ探索、スマホゲーム

名前:しいちゃん
年齢:不明
性別:不明
職業:起業や独立、複業や副業を考える人の応援団長

 

石居わくお、起業を決意する

石居わくおは奮起した。
必ずこの大変美味な野菜を売らねばならぬと決意した。
わくおは農業が分からぬ。わくおはIT企業の会社員である。
大学卒業とともに和歌山県から上京し従業員として暮らして来た。
けれども味覚に対しては、人一倍に敏感であった。

今月も農家の親戚から荷物が届いた。和歌山県産のおいしい野菜がぎっしりと入っている。親戚は野菜の売り上げがなかなか伸びないと悩んでいた。こんなにおいしい野菜なのに…。そうだ、ネットで販売するのはどうだろう…そう思いながら眠りについた。

その日、わくおは夢を見た。赤くてかわいい生き物──しいちゃんに起業のやり方を教わる夢だった。

しいちゃん「アイデアはあるけれど、起業のやり方が分からないんですね。」
わくおさん「いつもゲームに課金しているので、貯金もあまりなくて…。」
しいちゃん「なるほど、資金の問題ですね。」
わくおさん「っていうか、そもそも僕なんかに起業する能力なんて…。」
しいちゃん「誰でも起業はできるのか?ということですね。」
わくおさん「失敗したらどうしよう…。」
しいちゃん「ええい! まどろっこC!!! いつやるの? 今でCょ!!!!」

 

しいちゃんの起業 一問一答

何の資格も持ってない人でも起業していいの?

オールオッケーです。
※副業として始める場合は、勤務先が副業を認めているか確認しましょう。

 

解説

もちろん、業種・職種に応じた資格は必要ですが、基本的に起業すること自体に特別な資格はいりません。必要なのは、起業する「理由や目的」です。明確な理由や目的を持たなければ、事業は続けられません。

 

しいちゃん「わくおが勤める会社は副業が認められているので問題ないですね。」
わくおさん「はい。あとは”和歌山県産のおいしい野菜や果物を、もっと色んな人に食べてもらいたい”という情熱的な理由もあります!」


(なぜ しいちゃんが、僕の会社の就業規則を知っているのだろう…)

 

起業するには、どうしたらいいの?

個人事業にするか法人にするかを決め、必要書類を担当機関に提出します。個人事業の場合、開業手続きは簡単です。「必要書類を提出する」それだけです。

 

しいちゃん「個人事業か法人にするか…それぞれメリットとデメリットがありますが、それを考えたうえで、わくおは まず個人事業から始めるのがいいと思います。」
わくおさん「はい。」

解説「個人事業を始める方法」

必要書類と提出先は下記のようになります。

提出先:納税地を所轄する『税務署』
書類名 提出の要・不要
個人事業の開業・廃業等届出書 必ず提出
所得税の青色申告承認申請書 必要な場合は提出
青色事業専従者給与に関する届出書 必要な場合は提出

※書類名をクリックすると、国税庁の該当ページへ遷移します。

 

提出先:納税地を所管する『都道府県税事務所』
書類名 提出の要・不要
事業開始等申告書 必ず提出

※自治体によって様式が異なります。

 

提出先:納税地を所管する『市区町村役場』
書類名 提出の要・不要
事業開始等申告書 必要な場合は提出

※自治体によって様式が異なります。
 市区町村役場とは、市役所・区役所・町役場・村役場等を指します。

 

わくおさん「書類を提出するだけで開業したことになるんですか!?」
しいちゃん「そうです。ちなみに個人事業の開業・廃業等届出書は、開業してから1カ月以内に提出しなければならないので、注意しましょう。」
わくおさん「1カ月あれば余裕ですね!」
しいちゃん「夏休み最終日の宿題が終わらない少年のようにならなければいいのですが…。」
わくおさん「ギクッ!」


しいちゃん「税務署に個人事業の開業・廃業等届出書を提出する時に、所得税の青色申告承認申請書も同時に提出することをオススメします。」
わくおさん「青色申告?」
しいちゃん「青色申告にすることで、通常の白色申告よりも色々な控除が受けられるので、節税になるのです。」
わくおさん「なるほど。」


しいちゃん「事業開始等申告書は『都道府県税事務所』に提出します。自治体によってはさらに『市区町村役場』への提出が必要な場合もあります。様式や提出期限は地方によって違うので、各自治体に確認しましょう。提出期限が15日以内というところもあります。」

 

しいちゃんの一口メモ

個人事業の開業・廃業等届出書や、事業開始等申告書は「今から開業してお金を稼ぎます。その稼ぎに対する税金を納めます!宣言」みたいなのもの。

●個人事業の開業・廃業等届出書→「所得税などの国税を納めます宣言」
●事業開始等申告書→「事業税などの地方税を納めます宣言」
と考えると分かりやすいかもしれません。

 

資金なしでも起業ってできるの?

初期費用のかからない事業を選べば可能です。

 

解説

個人事業の開業手続きは届け出を提出するだけで、費用はかかりません。必要資金額や初期費用は、始める事業内容によって大きく変わります。

 

しいちゃん「例えば飲食店だと店舗が必要なので、店舗代がかかりますよね。」
わくおさん「逆に自宅でできる事業なら、初期費用を抑えることができるから、資金が少なくても起業ができるということか…。」
しいちゃん「ネット販売…例えばECモールへの出店や出品は、初期費用がほとんどかからないので、わくおの貯金額でも大丈夫ですね。」
わくおさん「はい!」
(なぜ しいちゃんが、僕の貯金残高を知っているのだろう…)

 

まとめ

しいちゃん「おわかりいただけただろうか?」
わくおさん「はい!なんだか話を聞いていたら、僕でも起業できる気がしてきました!」
しいちゃん「それは良かったです。」

──ピピピピピピピ
わくおはアラームの音で目覚めた。不思議な夢だったが、あの赤い生物と会うことはもうないだろう。

ところで先ほどから、味噌汁の良い香りが台所から漂ってくる。

しいちゃん「わくお。朝ごはんができましたよ。」
わくおさん「はーい…んん!?」

 

しいちゃん「わくおの起業を見届けるまで、ずっと一緒にいますからね。」
わくおさん「夢じゃなかった…だと…!?」

こうして僕と しいちゃんの二人(?)三脚の起業ストーリーと同居生活が幕を開けたのであった。

To Be Continued